仕事終わりの時間が孤独なら映画を見よう。
映画はほどほどに好きだ。
語れるほど詳しくはないけれど、ゴッドファーザーやニューシネマパラダイスはもちろん見ているし、最新の映画情報はチェックしている。
マニアでもないのになぜ映画を見るかといえば、そこには別の人生があるからだ。
違う国、違う顔で、自分ではできないことをやってのけ、世界を救ったりもする。
現実逃避といってしまえばそれまでだが、そのファンタジーに私は感動し、万能感や充足感を得る。
だが、映画を見終えると途端に自分がどこにいるのかを思い出し、喪失感に苛まれることもある。
だから、まるで麻薬のようにまた映画を見るのだ。
幸い、世界には、私の持つ時間を全てかけても見終えることができないほどの映画で溢れているのだ。
映画を見よう。時には感想を共有できる誰かと。